各社がキャッシング金利を下げる狙いは?
2007/02/20(火)
クレジットカード業界では最近になって、キャッシング金利を安くする動きが相次いでいます。すでにDCカードや三井住友VISAカードが金利を18.0%以下に下げているほか、つい先日はJCBも新たにキャッシング金利の値下げをマスコミ発表しました。
キャッシング専業の消費者金融ではまだこの動きが少ないですが、それでも去年の10月からはNISグループが金利を一気に10%近くも下げ、ユーザーからの圧倒的な人気を得るようになっています。
それまでは限度額50万円で金利18.0~27.01%だったのが、15.0~18.0%にまでダウンしたのは、かなり大きなインパクトでした。それでいて柔軟審査は以前と変わらなかったのが、人気の理由だといえるでしょう。
こうした利下げがあいつぐ事情は、いうまでもなく2009年に控えている「グレーゾーン金利の撤廃」です。そしてもう1つは、「過払い利息の返還請求」が増えていることによります。
特に、グレーゾーン金利を超えて過去に払いすぎた利息を取り戻せることが、去年から多くのユーザーに知られるようになってきました。キャッシング店舗側はユーザーから請求されたら(原則として)すべての過払い分を返還しなければいけないので、あえてグレーゾーン以上の金利で貸し付ける意味が少なくなりました。
だから、どうせ返還請求されるなら最初からグレーゾーン金利以下にして、企業のイメージをアップさせたほうが得だと考えるようになったわけです。
また、楽天マイワンやオリックスVIPローンカードなどは、このイメージアップ戦略をより徹底しているといえます。
なぜなら両社とも、すでに去年の段階でグレーゾーン金利をクリアした融資サービスを行なっていたからです。それにも関わらず、さらに楽天マイワンは金利を7.0~17.8%に、VIPローンカードは7.7~17.6%までダウンさせ、低金利キャッシングという分野では独走態勢に入りました。
つまり低金利キャッシングをより強調することで、返済能力が高い「いいお客さん」をライバルよりも多く確保することが狙いなのです。
こうした社会の動きに対してスピーディーに対応できる消費者金融はまだ少ないですが、うまく探すことが出来れば私たちユーザーにとっては強力なサービスになります。日頃からしっかり情報を集め、低金利キャッシングを活用していくのが賢いユーザーだと言えます。